シースリー経営の暗雲
脱毛サロン業界は、近年、破綻や経営困難などのニュースで騒がしくなっている。その中でも、特に話題となっているのが「シースリー」の動きだ。
シースリーは先月2023年8月には広告を停止。8月の従業員の支払いが可能かどうか？と業界内では前々からシースリーの経営がやばい!?難しいと囁かれ、多くの広告会社も取引を避ける状態となっていました。
上記の通り、同社の経営難を指摘する声もあったが、2023年8月31日の業務提携発表をし、多くの人々を驚かせた。しかも、翌日には一部店舗の機器メンテナンスと予約システムの障害による休業のお知らせが出され、業界の混乱は一気に加速した。
シースリーとは？
株式会社ビューティースリー「シースリー」は、全国に多数の店舗を持つ脱毛サロンとして知られている。その高い技術力と質の高いサービスで、多くの顧客から信頼を受けてきた。しかし、コロナ禍を背景に脱毛サロン業界全体が厳しい状況に晒される中、シースリーもその例外ではなかった。
公式発表「業務提携」という名の倒産!?
2023年8月31日、シースリーは公式な声明として「更なるサービス向上のため、トータルビューティーに特化したエステティックサロンと業務提携を実施致しました」と発表しました。
この提携は、更なるサービス向上を目指すものであるとされているが、業界内では、シースリーの経営難を受けたものとの見方も強い。それを裏付けるように、合併の話がスタッフへの業務通達として伝えられていた。
(引用：PDFリンク)
予約システムの混乱という今回の騒動の回避
さらに翌日、2023年9月1日には「一部店舗機器メンテナンスおよび予約システム障害のお知らせ」という別の発表がありました。この中で、シースリーの一部の店舗が機器の不具合や予約システムの障害により休業しているとの情報が公表され、顧客からは驚きの声が上がった。(PDFリンク)
実際は、上記のようなメンテナンスや予約システム障害ではなく、今回の一連の騒動による対応の回避のためではないかとの声も多く寄せられた。
事態の深刻さを物語るように、突然のキャンセル通知が多数の顧客へと届けられた。店舗に問い合わせを試みる顧客も多かったが、一部店舗はすでに経営統合していたり、連絡が取れない状態だった。各店舗には多くの問い合わせがあったが、店内は暗く、電話が鳴り続ける状態だったという。
一部店舗の情報では、働いていたスタッフさん曰く、みんな辞めてしまったため9月から営業ができないとのことでした。
シースリーと業務提携先のエステティックサロン
シースリーは、国内を中心に多くの店舗を展開する脱毛専門サロンとして知られていました。一方の提携先の企業は、トータルビューティーに特化したエステティックサロンとしてのポジショニングを持つ企業です。
スタッフへ「突然会社がなくなる」旨の通達
驚くべきことに、スタッフは2023年8月28日の出勤時に突如として会社の合併、そして会社が無くなるとの業務通達を受けました。この合併の結果、スタッフは9月1日から業務提携先のエステサロンへと転籍することとなると説明されました。そして、退職する場合は自己都合退職として取り扱われることが担当者から伝えられました。
求人募集の継続
このような状況下にもかかわらず、シースリーの求人は近日まで行われていたとの情報があります。経営が困難な中での求人募集は、多くの人々に驚きを与えました。
実際、先月8月に入社したスタッフはこの突然の発表に呆然としてしまっているようです。
今回の件の顧客への影響
この業務提携（もしくは、実質的な倒産）の影響は、シースリーの顧客にも及びました。
・一部のお客様が突然のキャンセル通知を受け取った。
・店舗に来店するもエレベーターが店舗の階で止まらず、営業停止をしていた。
・店舗への直接の問い合わせを試みるも、電話がつながらない。
・消費者センターへの問い合わせ、抗弁書の提出や支払い停止の手続きを進める顧客も出てきました。
シースリーの今後の動き
現在、予約ができないという形となり、顧客の不安が増しております。今後の具体的な対応についての詳細が一切公式にて発表されていないため、どうなるか？というのは不明。
最悪の状態は施術が受けることができないという場合も。不安な人は解約をすることが理想だが、解約もできず、返金されないのではないか・・という声が多く投稿されているようです。今後のシースリーの発表を待つしかない状況です。
脱毛サロン業界の激動
シースリーだけでなく、キレイモの経営不振、脱毛ラボの倒産など、脱毛サロン業界全体が厳しい状況に直面しています。特に、通い放題を謳ったサロンが破綻するケースが目立ってきました。ミュゼもまた通い放題の激安プランを展開しており、他社同様の心配の声が上がっています。
しかし、その中で好調なのが、脱毛サロン「ラココ」。その効果は医療を超えるとも評され、お客様が増え続けています。一方、老舗のTBCも高い価格ながらも安定した業績を維持しています。
まとめ
シースリーの業務提携と称される行動の背後には、実際の経営の困難が隠されていたと言えるでしょう。顧客やスタッフを驚かせる動きに、業界全体の動向も加わり、今後の美容業界の動きが注目されます。特に、ラココのような好調な店舗がどのような動きを見せるのかが気になるところです。
